絵を描くときは自由な気持ちでのびのびと描くのがいちばんです。でもその中にあってみる人にあるねらい通りの感じを持ってもらえるいくつかの基本があります。構図もそのひとつです。
構図は例えば画面の全体をある統一感をもった骨組みをもつようにすることです。こうした構図を取り入れることで、絵の主題にあった構図になるようにします。そして画面にバランスが生じるようにします。以下にその具体的な例を示します。
(1)水平線構図
これは絵の中でよく取り入れられている構図です。風景を描く際の基本になります。横に広がる地平線や水平線を左右に広がるように描くことで空間が左右に拡がりが続いているように感じます。
(2)対角線構図
1点透視図法などはある1点に画面が収束していきます。視点は自然にその収束する場所に集まります。したがってその空間の奥行きを感じ取ることができ、遠近感を強調することができます。
(3)三角形構図
安定感のある構図です。風景画、人物画、静物画いずれでも取り入れることで、画面から落ち着きを感じることができます。
(4)垂直線構図
上下の方向に空間が広がる様子が感じ取れます。