薬物の乱用に関するまとめ

使い方を間違うと恐ろしい薬物をいくつか紹介します。保健で詳しく習います。

(1)薬物乱用とは?
医薬品などを目的以外に使ったり、薬を病気を治す目的以外に不正な形で使ったりすることを薬物乱用といいます。こういった薬物には、大麻(たいま)、覚醒(かくせい)剤、麻薬(MDMAなど)、シンナーなどの有機溶剤などがあります。1回でもそういう目的に使うと薬物乱用とみなされます。

(2)薬物乱用の体への害
(1)にあげたいずれの薬物も脳に重大な影響を及ぼすことが知られています。したがって心も体も大きな害を受けることになります。
 さらにこれらの薬物には依存性があります。その薬物が体内からきれると不安な気持ちになったり、いらいらするなどの気持ちが出てきます。そういった苦痛が起こるため、それから逃れるためにまたその薬物が欲しくなってしまいます。
 この繰り返しにより依存性が生じてしまいます。しかもこういった薬物は乱用しているうちに効かなくなってくるので、使う量が増えていきます。こうして自分の意志ではとうてい薬物の乱用を止めることができなくなります。
 いくつかそういった薬物について具体的に説明します。
①覚醒剤
この薬を使うと一時的に疲れが取れたような気持ちになったり、気分が高揚したりすることがあります。その一方でいったん体内からその薬がなくなると、その逆に強い疲れが現れたり気分が落ち込んだりしてしまいます。
 もっと恐ろしいのは乱用を続けていくと幻覚や妄想などの精神異常が現れます。これは薬物をやめた後でも現れることがありこれをフラッシュバック現象といいます。そして急激にやせたり、呼吸が止まったり、脳の血管が破れるなどして死ぬことがあります。
②大麻
この薬はマリファナなど別の呼び名がたくさんあります。この薬を使うと精神がおかしくなり妄想や幻覚などが現れます。考える気力を失うなどの精神的症状や、性機能の異常や白血球が減るなどの身体的症状も起こります。

(3)薬物乱用の社会への影響
薬物を乱用することで社会に対して様々な問題を引き起こしがちになります。
①家の中で暴力を振るう、生活が乱れる、家庭が崩壊するなど
②学校を休みがちになり、勉強についていけなくなり、暴力沙汰を起こすことがあります。他の生徒に薬物を勧めたり、そういった良くない仲間づくりをしがちになります。
③薬物ほしさに盗みをはたらいたり、他人を脅したりすることがあります。
④精神が錯乱して犯罪を犯すことがあります。
⑤反社会集団(暴力団など)に薬物の費用を通して活動の資金を与えることになってしまいます。
⑥薬物の乱用(注射器の使い回しなど)によって、HIVや肝炎などの感染を拡げることがあります。

投稿者: jitsugi

5教科と実技教科、つまり何でも教える学習サポートを運営しています。ネットでやりとりしながら教える対象は小学生~一般までさまざま。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です