短距離走のスタート練習問題

短距離走のスタートに関する練習問題です。

問1.次の問いに答えよう。

(1)短距離走のスタートは腰を下ろしたスタート姿勢です。このスタートを何といいますか。

(2)(1)のスタートには3種類あります。パンチスタートとエロンゲートスタートは主に何が異なりますか。

(3)(2)のスタートはほかにもう1種類あります。それは何というスタートですか。

(4)「位置について」の合図で、手をつく位置について正しく書いてある文を記号で選ぼう。
 ①スタートラインの手前
 ②スタートラインの上
 ③スタートラインの向こう側(ゴール側)

(5)初心者が、まず行うとよいクラウチングスタートは、3種類のうちのどれですか。

答え (1)クラウチングスタート (2)前後の足の開きぐあい (3)ミディアムスタート (4)① (5)エロンゲートスタート

陸上スタートの基本

陸上競技の基本について説明しましょう。

短距離のスタート

まずは短距離走でのスタートの仕方。腰を落として両手をマークの手前についてスタートするのがクラウチングスタートです。

1.「オン・ユア・マークス」(位置に着いて)
肩幅に両手を広げてスタートラインより内側に指を立ててつきます。ひじは伸ばしたままです。

2.「セット」(用意)
腰を上げてを伸ばします。顔は真下を向きます。腕に体重を乗せすぎないのがコツです。

3.「ドン」(スタートの合図)
ブロックを足で思いっきり蹴りスタートします。前傾姿勢を保ったまま(顔は下を向いたまま)徐々に腕を振りながら上半身を起こしつつ前を向いていきます。静止していないといけません。

クラウチングスタートの種類

クラウチングスタートのおもに3種類について学びます。
(1)ミディアムスタート
 足の位置が(2)と(3)の中間ほどです。もっとも普通のスタートの方法です。
(2)パンチスタート
 両足の間が1足長ほどで、最初の一歩目が速く出せます。しかし腕への負担が大きくな
 ります。
(3)エロンゲートスタート
 両足の間が2足長ほどで、蹴る力が最も大きく出せます。腕と足などの構えのバランス
 もよいですが、スタートの反応は遅くなります。慣れないうちはこの方法がもっともよ
 いです。

スタートのルール

こうした行動は不正スタートフライング)となってしまいます。国際競技では1回目で失格です。中学生の大会などでは、1回目は警告、2回目では違反者は全て失格です。

*「オン・ユア・マークス」からスタートの信号の音が発せられるまでの間に、スタートラインやそれより前の地面に触れてはいけません。
*「オン・ユア・マークス」あるいは「セット」の合図ですぐにその姿勢をとらなかったとき。
*スタートの信号よりも前に反応してスタートしはじめたとき。

それからセパレートゾーンで自分が割り当てられたコース以外を意図的に走って有利になった場合も失格になります。