実技教科は何のために

「なんで学校で家庭科や美術を習うのかなあ?」そうですね。そう思うのも当然かもしれません。一見すると数学のようには「勉強」には見えないかもしれません。

中学校でこういった教科でテストがあるのも「?」と思うかもしれません。

このように勉強っていえるのかなと思える実技教科です。とくにわかりやすいのが体育ですよね。運動すること自体は、皆さんから見ると勉強の対局にあるように見えるでしょう。

「だって、頭よりからだ動かしていればいいじゃん。」そう、そのとおり。一見すると、遊びと違いないように見えます。むしろ同じ部分が多いかもしれません。体の動かし方を習っているんです。

ただ、それが同じ教科の保健となるとどうでしょう。むしろ教室の椅子と机について「勉強」しますよね。健康やスポーツや運動で体を動かすことの意義を学びます。

「うん、たしかにそうだ。それって両方あって一つの教科なんだ。」そうです。いいところに気づいてくれました。まさにそうです。保健体育というのはまさにそれが一体になってひとつの学習なんです。

他の実技教科もじつはそうです。実技とあいまって机についてする「座学」があるのはどの教科も同じです。音楽だって美術だってそうです。

このように実技教科は実技を伴う教科です。ですから実技も含めて理解して習得できたかどうか成績がつけられることになります。

美術の学習法

このブログは皆さんに美術の学習と楽しみ方を学んでもらうためにつくりました。同時に美術大などに進学したい方には、美術とともに、他の教科の学習指導もできます(じつは学習塾も併設しています)。絵と勉強とのバランスなどアドバイスできるはずです。

さて、有効にこのブログを使ってもらうため、そして美術に親しんでもらうためのポイントを挙げました。いつもより長いですが、週末などに読んでください。

さて、音楽、美術、保健体育、技術家庭科は実技4教科といいます。これらの科目は皆さんが高校を受験する際に内申点で重要な教科です。最近はこの実技教科が高校入試の内申書で配点が大きくなっていく傾向にあります。

特に中1生の方は美術や保健体育は小学校でテストがなかったところが多いでしょう。ですから1学期などは試験勉強はどうやったらいいだろう、何をしたらいいのだろうという状態の人が多かったのではないでしょうか。

そして、1学期の実技教科の期末テストの答案が帰ってきて、点数を見てびっくりした人もいたのではないですか。今まで自分が経験したことのないような点数を取ってしまった人もいたでしょう。そういう人こそ続けて読んでください。

これからも実技教科のテストが節目節目であります。このブログにたどりつけたのを幸いと思ってください。せっかくですからこの機会に学習法を身に付けていきましょう。ここに美術を学習する上でのポイントを3つあげますよ。

①実技…うまく描こうとしなくていいです。熱心にていねいに取り組み提出日を守ろう。

②授業…出席をこころがけましょう。よく聞く授業態度が大切で忘れ物をしないように。

③試験…授業中に先生が配って説明したプリント、ノートを使った学習が中心です。

ますは①の実技から説明します。美術は絵、デザイン、版画などを描いたり作ったりします。最近の美術はうまいへたは関係なくなってきています。

むしろ自分が表現したいものを素直に描けているか、心に響いてくるものがあるかなどが大切です。上手に表現できて描けるに越したことはないですが、それよりもまずは熱心に取り組んでみることです。

先生はスケッチだったら描く上でのポイントを前もって説明されるでしょう。そのお話をよく聞いてそのテーマをしっかり織り込むように描くといいです。あとは一生懸命に描きます。

美術の評価は、テーマを理解して表現しているか、興味を持って熱心に取り組んだか、グループの場合にはチームワークをもって取り組めたかなどがポイントになります。のびのびと素直に表現すればよいです。無理に細かく描くような必要はありません。

先ほども書きましたが、現在はうまいとかへたとかは美術の評価の基準ではありません。大部分の先生はそこのところは十分把握されて先生をされています。「熱心に興味を持って取り組む」これが何よりです。逆に乱雑なもの、提出遅れ、途中までしか進んでいないなどは評価が低くなります。

慣れてきたならば画面への配置や構成、構図、色使いなどに目を向けてみましょう。そして自分なりでよいので工夫してみましょう。それと新聞や雑誌、ホームページなどの広告の写真・デザインなどをよく観察します。

配置や色はどのようにしたら効果的なのか調べてみます。このとき、クラスの仲間と一緒にやると違った見方があることに気づきます。

それから、身の回りの自然の形や色をいろいろと観察してみます。たとえば木の葉に日の当たる部分と影の部分で色はどう異なるかなどをよく見てみてください。新しい発見があると思います。

絵の具に目を向けてみましょう。緑色に茶色を混ぜると自然な木の葉の色が表現できます。油絵の具なら黄色に黒を混ぜると緑ができるなど自分で試してみると面白いです。一度この面白さがわかると、それを使って作品を作ってみたくなります。ものづくりの好きな人にとっては一番楽しい時間となるでしょう。

次に②の授業についてです。まず学校に来れている人ならばまず出席します。どの教科でも共通していえることですがます授業に出席することです。

そして先生の話を聞いてみましょう。先生たちは専門の大学をどなたも卒業して先生になっています。美術の先生ならば多くの方々は大学で美術を学ばれています。

そういった専門をじっくり勉強してこられた先生のお話です。そして先生に何か問われたらものおじせずに答えてみてください。きっとそれまでよりも美術に親しめるようになると考えます。

最後に③は試験についてです。先生によっては試験の評価の配点を高くしていない方もいるようです。他の実技たとえば体育の先生にも出席や実技の方の配点を大きくしている方もいらっしゃいます。皆さんの先生がたはどうでしょうか。

美術についての試験は試験の範囲はあらかじめ発表されます。たいていがその試験までの間で行った授業や実技に関することが中心になると思います。

したがって教科書、資料集やプリントを理解します。そして練習問題など(このブログも利用してください)がついていれば解いてみて理解が進んでいるか確認します。何度か問題を解いて理解できたか確認することが大切です。

特に練習問題がない人は、私のブログでは市販の参考書や問題集を紹介しています。中には私が利用して、生徒たちが学習に有用だと確かめてあるものもあり、書評などを書き加えることもあります。ポイントをつかみづらい人は参考書などを入手するのもよいでしょう。

先生は、板書されたりご自分でお作りになったプリントなどを中心に試験を出されることが多いのではないでしょうか。ベテランの先生は授業内容のポイントをはずさずにテスト問題を作られます。前に出題された試験問題は参考になります。自分で問題をつくってみるのもいいです。

どれもあたりまえのことばかりに感じるかもしれません。じつはその通りといえます。