金属の性質

金属は技術科で物作りをするときに使われます。その特性を生かして適したところで使えるものを作りましょう。その金属について性質をまとめます。

金属には主に5つの性質があります。
(1)塑性(そせい)
大きな力を加えて曲げてしまうと元の形には戻らない性質のことです。曲がったままになってしまいます。

(2)展性
たたいて薄く延びる性質。金などは金箔といって非常に薄くすることができ、伝統工芸品などを作るのにも使われています。

(3)延性
引っ張ってやると細く伸ばすことのできる性質のことです。金などは細く伸ばして集積回路の配線などに使われています。

(4)弾性
ある程度加減して曲げる力を加えると、元に戻る性質があります。この力以上で曲げてしまうと塑性によって曲がったままになってしまいます。

(5)加工硬化
金属の変形により、曲がったところの組織が硬くなる性質があります。

金属の種類によって以上の性質には違いがあります。金属に他の金属を加えることで新たな性質を生み出すことができます。こうしたものを合金といいます。

金属の練習問題

金属の性質についての練習問題のおさらいです。

問1.つぎの( )に当てはまる語句を書こう。なお( )内に選択肢がある場合には正しい方を選ぼう。

金属は、材料として様々な用途に使われます。その金属には、特徴的な性質があります。おもに次の5つです。

( ① )・・・力を加えて曲げると、もとの形に戻る性質です。
( ② )・・・力を加えて曲げると、そのままの形で元に戻らなくなる性質です。
( ③ )・・・引いて力を加えると伸びる性質のことです。
( ④ )・・・たたいて伸ばすと薄い板になる性質です。
( ⑤ )・・・力を加えて変形すると曲げた部分がかたくなる性質のことです。

これらの性質を生かして金属を利用することになります。そして金属の(⑥種類 色)によってこれらの性質には違いがあります。

(⑦好み 用途)に応じて金属を選ぶ必要があります。

そして、金属に新たな性質や特性を高める目的で、様々な元素や金属を加えて( ⑧ )として利用することがあります。たとえば(
 ⑨ )は鉄をさびにくくした合金です。

答え ①弾性 ②塑性 ③延性 ④展性 ⑤加工硬化 ⑥種類 ⑦用途 ⑧合金 ⑨ステンレス