いずれも野菜がたっぷりとれ、皆さんも作ることができて、わりと栄養のバランスの取れた3品を選びました。
①八宝菜
白菜、きくらげ、ウズラの卵、にんじん、水煮のたけのこ(生から下ゆでしたものでもいいです)、ピーマン、お好みでえびやいか、さやえんどうなどを準備します。こうした野菜はそのときあるもので構いませんし、他のものでも構いません。
いずれもまえもってひとくち大に切っておきます。強火で油をいれ、火が通りにくいものから入れていきます。いためとろみをつけたものです。火加減を強火でいためるのがおいしさのコツです。とろみをつけるときは弱火で構いません。
片栗粉を含む液には全ての調味料を入れておくと便利です。片栗粉はかたまりやすいので、よく混ぜてからなべの周囲から入れます。片栗粉を含む水は最初は白いですが、加熱により透明な感じになれば火が通っています。
いずれの材料も下ごしらえをしておくと、火のとおりもよくなりおいしくつくれます。中華風味のとろみをつけると食べやすく野菜がたっぷり取れます。いりいろな歯ごたえが楽しめる中華の定番です。
②ミネストローネ
たまねぎ、にんじん、キャベツ、セロリー、トマト、大豆、ベーコン、ニンニクなどを1cm角ほどに切り、いためたあとトマトジュースか水を加え、さらにローリエなどを加えて煮込んだものです。
野菜がほんとうにたっぷり取れます。ワインやオリーブオイルで風味をつけたり、ガラムマサラなどのハーブ、カレー粉などを加えてアレンジしてもおいしいです。トマトはそのままでも良いだしが出ます。たっぷり入れるといいです。
また夏ならば旬の野菜のナスやピーマンなどをトマトと煮込んでもおいしいです。塩分が余りいらないし、味付けもそれほど気をつける必要がありません。飽きの来ない健康的な料理です。
③筑前煮
和風の野菜料理の定番としておなじみです。ごぼう、レンコン、鶏肉、干ししいたけ、こんにゃく、ニンジンなどをいためたあと煮込んで、さけ、みりん、しょうゆなどで味付けしたものです。母親の味として懐かしいものです。さやえんどうはしたゆでしたものをいろどりで盛り付けの際に最後に加えるとよいでしょう。
この料理の良いところは根菜類がしっかりとれるところです。鶏肉のほかには豚ばら肉でもおいしくつくれます。鶏肉は骨のついた部分を加えるとよいだしが出ます。その際は肉を焼き色がつくまでよくいためると臭みがなく香ばしくておいしくなります。冷めてもおいしいので、お弁当のおかずにも適しています。