「アイーダ」はオペラの人気演目のひとつです。どんなオペラか説明します。
ヴェルディの紹介
ヴェルディはイタリアで1813年に生まれました。19世紀のイタリアオペラの代表的な作曲家の一人です。シューベルトと同じくロマン派の作曲家でもあります。ワーグナーと同じ年に生まれました。ショパンやスメタナとも同時代の作曲家です。
作曲した歌劇(オペラ)には「アイーダ」のほかに「椿(つばき)姫」、「リゴレット」などが彼の代表作です。
「アイーダ」の特徴
歌劇はオペラともいいます。歌を中心に音楽が全般に演奏され、歌いながら演じる劇です。踊りや舞台のつくりや美術、演出法などさまざまな舞台芸術を駆使した総合的な要素を持つ舞台です。
この歌劇「アイーダ」は全4幕からなります。時代は古代エジプトでファラオが国を支配する世の中です。エジプトの将軍のラダメスとその敵となるエチオピアの王女アイーダは想いの通じる仲でした。
しかし戦いで敵国となる国同士でその想いは果たせずに天国で願いをかなえようとする悲恋の物語です。
登場するパートと登場人物の関係です。
アイーダ・・・ソプラノの歌手
ラダメス・・・テノールの歌手
エジプトの国王・・・バスの歌手
その王女アムネリス・・・メッゾ・ソプラノの歌手
エチオピアの国王のアモナスロ・・・バリトンの歌手
そのほかにも多くの人物が登場します。
この歌劇の中でも有名な曲があります。サッカーの試合などでよく流される音楽ですので皆さんもおそらく耳にしたことがあるでしょう。
それは、第2幕第2場の3つめに演奏される曲の「凱旋(がいせん)の行進曲」です。この行進曲の演奏されるのは、ラダメスの率いるエジプト軍が闘いに勝ち行進してくる場面です。
この場面でエジプト王がラダメスにほうびとして、アムネリスと結婚し、王になるようにラダメスに伝えます。
そう伝えられたアムネリスはよろこびますが、当人のラダメスはとまどいます。そしてそのことを知ったアイーダは悲しみにくれます。それが第2幕の最後でそれぞれの人物がその思いを歌います。