風景画を描くときには、ポイントがあります。基本的に遠近法を使って描きます。
遠近法は、近いものは大きく、遠くにあるものは小さくします。これは線遠近法といいます。
それに対して近くのものははっきりと、遠くにあるものは淡く描くことがあります。こちらは空気遠近法といいます。レオナルド・ダ・ビンチはこの手法を使ってモナリザなどの名作を製作しています。
そして絵の風景の奥行きをあらわすために、遠景・中景・近景の一部が重なり合うように描くと、絵らしくなります。
それから野原、田畑、川や湖、山なみ、水平線、地平線などの水平線を描く際には、近くにある場合には間隔を広くします。その一方で遠くにある場合には間隔を狭くして距離感を出します。
またこれは着色の際に注意することですが、目でみて飛び出してくるように見える進出色と、見ると後退していくように見える後退色を組み合わせると、同じように奥行きの広がりを表すことができます。