レタリング

レタリングとはポスターなどの表現の際に文字をデザインすることをいいます。そこで用いる字体には、明朝体とゴシック体がよく用いられています。

明朝体

明朝体は、縦線は太く書きますが、横線は細く書きます。そして横線のと目の部分にはうろこと呼ばれる三角形の山型がつきます。このかたちはちょうど習字を書くときのとめの形に似ています。

はねにも特徴があります。跳ねる部分や払いの部分には注意が必要です。

ゴシック体

ゴシック体は、縦線も横線もほぼ同じ太さで書きます。こちらは新聞の見出しなど目立たせたい場合によく用います。明朝体と違い、横線の右側にはうろこはつきません。

ただし、いくつか注意するところがあります。たとえば「口」、「日」などの縦線の下部分は少し出して書きます。それからはらいは独特の形になります。

レタリングをするときには、まず文字の配置を決め、文字を入れる四角の枠を配置します。漢字に比べてかなは少しだけ小さくします。

それから手書きで骨組みを描き、それに肉付けしていきます。この段階で明朝体とゴシック体で違ってきます。画数が多い字は細めに肉を付けます。

それから絵の具などの画材で、枠から内側に塗っていきます。

レタリングの練習問題

レタリングの基本について学んだら、以下の練習問題で理解できているか確かめましょう。

問1.次の文の( )に適当な語句を入れよう。

生活の中では様々な文字に囲まれています。それらの文字は見やすいようにデザインされて機能美を持ちます。こうした文字をデザインすることを( ① )といいます。

レタリングにはいくつかの決まりごとがあります。基本的な要素を学ぶと、見やすく訴える力のある文字にすることができます。

レタリングの字体は数多くあります。基本的なものとしては縦横の線の太さに違いのある(A)( ① )と線の太さに違いのない(B)( ③ )があります。「永」の字には点画などがいずれも含まれており「( ④ )」といいます。

明朝体

明朝体とは名前が示すように( ⑤国名 )の明朝に作られた古い文字からデザインした字体です。すっきりとして見えます。

(1)横の線を( ⑥ )く書くのに対し、縦の線は( ⑦ )く書きます。

(2)はねを独特の形にします。

(3)横の線のとめの部分と曲がりの部分に「( ⑧ )」をつけます。

(4)左はらいは先を尖らせますが、右はらいは特有の形になります。

ゴシック体

ゴシック体は点画の太さに差がない字体です。力強く見えます。

(1)縦横関係なく同じ太さで書きます。

(2)はねは明朝体とは異なる独特の形にします。

(3)横の線のとめはつけずに、縦の線のはじめなどには小さく「ウロコ」をつけます。

(4)左払い、ハネなどは太いまま、先をわずかに尖らせます。

いずれの字体についても漢字よりひらがな・カタカナをわずかに( ⑨ )いポイントにするとバランスがとれます。しかもひらがな・カタカナはいずれの文字も正方形には収まらない文字が多いので適宜かたちを調節します。アルファベットのIや数字の1など細い文字の字間は( ⑩ )てバランスよく配置します。

答え ①レタリング ②明朝体 ③ゴシック体 ④永字八法 ⑤中国 ⑥細 ⑦太 ⑧ ウロコ ⑨小さ ⑩詰め