受け継がれている食文化

私たちが住んでいる日本には、その地域ごとに長い年月で培われてきた食文化があります。行事のあるときに作られる特別な料理や利用される食材があります。主なものをあげてみます。

お正月にはおせち料理があります。さまざまな料理を年の暮れから準備をし、正月をこの料理を食べながら新しい年の無病息災を祈ります。

2月の節分では豆まきをします。家の中に災いをもたらすものを家から追い出すために豆をまく行事です。

3月のひな祭りでは、様々な料理がふるまわれます。ちらしずし、ひなあられなどです。

5月の子どもの日には、子どもの健やかな成長を祈るため、ちまきがつくられます。かしわもちを作る地域もあります。

3月の春分の日や9月の秋分の日には、ぼたもちやおはぎを作ります。先祖の供養をするお彼岸の行事です。

10月の月見には、月見団子をお供えします。

11月の七五三には千歳あめが配られます。

12月の年越しには年越しそばを食べながら新しい年を迎えます。

このように行事で作られる特別な料理を、行事食といいます。古くからの伝統として地域や親から子へと受け継がれています。