「準備」と「点検」を強力な手段にしよう 定期テストに立ち向かうために

はじめに
6月になると期末テストです。だれでも1つ前のテストよりとりたい、成績を上げたいと思うもの。でも自分だけではなかなか実現しない。そんな実技テストで80点ぐらいとってみたい人はぜひ読んでみてください。

そろえたいのはあとに示すふたつのポイント。そろってなければ読んで実行あるのみ。読んでみてやっているよと感じたひとは次の80点以上のレベルですから、そのためのチェックポイントをべつの機会に紹介します。

それでは話をもどし、ふたつあるポイントについてわかりやすく説明します。

ふたつのポイント
定期テストでがんばるならばそのポイントは「準備」と「点検」。内容について紹介します。

[1]「準備」の時期とは
定期テストのみならず、どんなものごとでも成功させるには準備がたいせつ。テストのちょうど1か月前に相当する今ごろから着手すると無理なくすすめられます。手順はこうです。

➀日常:ノートやまとめで先生の発言など欠けているところをおぎなう(これたいせつ)。
➁1か月~1週間前:その日の授業でまとめたノートやプリントを放課後5分ぐらいで見直すか、ワークなどの例題を解いてみる。実技教科ならばわたしがいろいろな記事の下に紹介しているものが使いやすいです。そして、まちがいの左に目立つ印をつけておく。

はじめて自分でやるならば「準備」はこれだけ。

[2]点検のなかみ
準備ができたら、すかさず「点検」の作業へ。「準備」と「点検」を数日おいて並行しておこなうのがたいせつ。「準備」ができたところから「点検」します。

➀1か月前:試験範囲をはじめのところから「準備」を。[1]-➀の手順のとおり、例題レベルでチェック。
➁2週間前:類題を解いてみる。[1]-➁の印のまちがいを3回点検。1回で4割正解でも3回やれば80点ねらえる。
➂1週間前~直前:試験範囲全体について、例題~定期テスト対策問題のレベルを解いてみる。

この作業でどこがまちがうところかあぶりだし、その部分のノートやまとめ、教科書を読み直す。ふたたび印個所をやり直してみる。

おわりに
これで試験範囲の自分のウィークポイントの把握ができて用心深く解けて、まちがいにくくなりますし、解く時間をはやくできます。

このやり方は実技教科だけでなく、主要5教科についてもほぼ同じです。

テストで緊張していい?

テストとなるといつも緊張して舞いあがってしまう。そういう人は読んでみてください。

じつは緊張するのはそんなに悪いことではないです。逆に「テストで眠くなって・・・」という方が心配なぐらいです。

緊張が適度なレベルならば、もっともテストを受けるには適した条件です。かなりの人がかん違いしているようです。「自分は緊張している、いけない、いけない、落ち着こう、落ち着こう」という思いが強くなりあせりがうまれます。

なぜある程度緊張する方がいいかというと、じつは緊張とは注意力が高まることを意味しています。敏感に反応するということです。細かいことに気がついて自分を修正しやすくできている状態といえます。

せっかく適度な緊張でテストにとっては好都合なのに、どうしようと逆にあせる気持ちが増してしまいがちです。

そこでこう思ってみるとどうでしょう。「緊張しているな」と思ったときには、「私も人なみに緊張しているんだ。やった、これでテストが解けるぞ」と思えばいいです。

むしろ緊張しなくて…と言う人は、ぼんやりして解きそこなったり、ミスをしたりしがちになります。このほうがよくありません。

だから、緊張それ自体は悪いことではありません。むしろ緊張しすぎていると思い込むほうがよくありません。ほとんどの緊張は適度なものといえます。こうした適度な緊張こそが物事を進めるうえで、最適の状態といえます。

ですから「ああ、緊張してきた、どうしよう。」ではなく、「やった、緊張できた。いいぞ。」と思ってかまいませんし、そうなれたらしめたものです。

連休などで見つけよう 自分のやり方

中2の皆さんは、家での実技教科の勉強のかたちはできてきたでしょうか。私は、このところの10年、地元の中学校のようすをみていますと、このゴールデンウィーク前は、学校の実技の授業が本格的に始まる準備期間といえそうです。

「どうして?」それはこの時期は学校の先生たちは、家庭訪問やこの年度のさまざまな準備に大わらわのようです。とくに実技教科については、それらの仕事をやりながら、教科書の内容に少しずつ入っていこうとされている方が多いようです。

「そうなんだ。」それで今のうちならば、新しく習い始めたところについては、家で追いつくのもさほど大変ではありません。「うん、始まったばかりだもの。」だから自分で期末テストに向けてかたちをつくっていくのに好適の時期なんです。

「そうか、じゃあ、自分でこうしたらいいかな、というのをやってみるといいのか。」そうです。それぞれ自分に合ったやりかたがきっとあるでしょう。それを確かめていって、良さそうだというものを5月末からの1か月で真剣にやってみる。そうできたら理想的でしょう。

「なんか、よし、やってやるぞという気になってきた。」