ハンドボールについて

ハンドボールの歴史

ハンドボールは手でボールをあつかう競技として20世紀はじめにドイツおよびデンマークでそのもとになるゲームが生まれました。

そののちヨーロッパに広がり、1936年にはオリンピックの競技に採用されました。そののちに室内でおこなう競技として7人制が採用され、現在のかたちでひろまりました。

ハンドボールの技術

ショルダーパス
肩ごしにボールを投げて相手にパスします。すばやくバックスイングして上体とうでで投げる(オーバーハンド)ようにします。ボールを持つときに薬指、中指、人差し指の3本でスナップをきかせて投げます。

アンダーハンドパス
下手投げで相手にボールをわたすパスです。後方の味方にわたすときには上体をうしろにひねりながら腕をスイングしてパスします。前方の味方にわたすにはディフェンスをひきつけて、そのわきの下をとおしてパスをします。

バウンドパス
ディフェンスしている相手の足元でボールをバウンドさせてパスします。

ジャンプパス
ジャンプシュートをするとみせかけて自分に注意をひきつけてから、敵のガードのうすい味方にパスします。

リストパス
バックスイングなしで手首を返しつつパスをします。

ワンドリブル
ボールを持つと3歩まで進むことができ、そののちドリブルですすむ動作です。パスをうけたあと両足で着地(ジャンプストップ)した場合には、そののちに踏みだした足が1歩目となります。

ボールを空中で受け取り片足で着地(ストライドストップ)すると、残りの足が着地した時点から1歩目になってしまいます。

ドリブルしているあいだは何歩進んでもかまいませんが、いったんドリブルを中断したあとは再度ドリブルできません。バスケットのドリブルでよくおこなうピポットターンはハンドボールでは全部歩数としてかぞえるので注意が必要です。

さらにバスケットボールのドリブルのように手のひらを上向きにしながら、こねるようにドリブルするとハンドボールでは反則になります。

ステップシュート
からだにボールをひきつけます。足をクロスステップしつつボールをもつうでをバックスイングします。前足に体重を移動させつつ、腰にひねりをくわえてシュートします。スピードのあるボールをなげることができます。

ジャンプシュート
走る姿勢のままジャンプしてディフェンスの上からおこなうシュートです。まず腰を低い位置にたもちながら左足で踏みきります。

その際にボールをもつひじをなるべく高く保ちながらうしろに引くバックスイングをします。ジャンプの際に右のひざを高くたもちつつ、左肩を前方につき出します。この姿勢で空中の姿勢のバランスが保てるために力強いシュートになります。

ひじを高い位置にたもちつつ腰から上体、腕へと力が伝わるようにスイング(フォワードスイング)します。ボールをうでが高い位置のまま手首のスナップではなします。

ステップシュート
オーバーハンドでシュートすると見せかけるフェイントをかけて、ディフェンダーの動きの逆をつくステップしながら、わきの下からサイドスローでシュートします。

また、左右へのうごきをともなうフェイントをかけてからステップを踏みつつ相手をかわし、オーバーハンドでシュートするなどの方法もあります。

フェイント
フットワークを駆使しながらディフェンダーを抜く技術です。右へステップしながら上体、ボールを持つうでをともに右側に向けます。そのうごきで相手を右側にひきつけつつ(フェイント)、すばやく左足を左奥へと突き出して進み相手をドリブルで抜きます。

パスやシュートすると見せかけて、すばやく逆側にドリブルするなどのフェイントもあります。

ゴール
ゴールキーパーのゴールを守る技術をゴールキーピングといいます。ゴールキーパーは基本的に腕を上げ、肩幅ほど両足を開いた姿勢でゴールの中央前方1メートルほどの位置で守ります。ボールのある位置に合わせて体を向けます。

サイドシュートに対してはシュートする相手に近いゾーンの位置に立つことでシュートのコースを狭め、あいている側にシュートがくるようにすると守りやすい(シュートコースを予測しやすい)です。

長距離走について

長い距離を走るためには筋持久力や全身持久力などの体力がもとめられます。それにはエネルギーを温存する走り方を身につけるといいです。

走る姿勢として、腰の位置を高い場所に保てるようにします。そして地面を足でけって、ひざを前方上方に引き上げ、前に進むことを意識します。ふり出した足に体重が乗っているかチェックします。

それには肩の力をぬいて腕を自然にふりましょう。腕を振ることで腰から足が自然と前に出るようになり、走るのが楽になります。

短距離走とはちがい歩幅(ストライド)はそれほど大きくする必要はありません。むしろ同じ姿勢をと動きを保ちペースを自ら維持する力が求められます。話をできるぐらいのペースですと長く走ることができます。

走るときの呼吸のしかたがたいせつです。呼吸が楽になることで、リズムがととのいペースをおのずとつくることができ、長い距離を走る負担を減らすことができます。2呼2吸(すうすうはくはく)がのぞましいです。

くわえて上下動の少ない、頭と腰の位置が変わらないように走るといいです。走るようすをビデオなどにとってみんなで評価するのもよいでしょう。

卓球について

卓球の歴史
イギリスでテニスを室内で楽しもうとしたことから卓球がはじまったとされています。そのための道具がつくられ、19世紀末にはセルロイドのボールが、1920年頃にはラケットに貼るゴム製のラバーが開発され広まりました。

卓球において世界卓球選手権では日本は1950年代初頭より活躍し、卓球王国とよばれるまでになりました。最近は中国が台頭し日本は目標とし競い合っています。

ラケットの持ち方にはシェークハンドとペンホルダーがあり、それぞれ専用のラケットがあります。最近はシェークハンドが主流になっています。

基本姿勢
卓球の基本姿勢は膝の力を抜いていずれかの足を少し前にし(右利きならば左足)、やや前傾姿勢となり、つま先寄よりに重心をのせるようにします。ラケットは胸の前に構えます。フォアハンドを中心とする場合には、台にむかって左側寄りに構えます。

フォアハンド
足はやや左足を前に構え、ボールにむかい腰を引きつつラケットを持つうでをバックスイングします。わきをしめ、ひじを伸ばさないようにします。いちばん引いたときに体重を右足に乗せ、左足に重心を移動させつつフォロースルーします。

その際にボールは体の正面でしっかり見ながら打ちます。打球点はボールが台にあたり頂点~落下しつつあるところで打ちます。ラケットはややかぶせ気味にしてドライブがかかるようにします。

ショート
シェークハンドの場合
ラケットの角度はボールをあてる面をすこし下向きに、手の甲を相手に見せるように胸の前で小さくバックスイングします。ボールは台でバウンドしてすぐにラケットにあてます。手首でスナップをきかせてスイングします。

ペンホルダーの場合
ラケットの角度はラバーを貼った面がすこし下向きになるように引いて構えます。その際にラケット横向きにして、なるべくボールを体にひきよせて打ちます。

ボールは台でバウンドしてすぐにラケットにあてます。ラケットを持たない側のうでをうしろにひくようにするとボールを引き寄せやすくなります。

サービス
ドライブサーブ
ラケットを持たない手のひらにボールをのせ、真上にほうり上げて(トス)、落ちてくるところをフォアハンドでスイングします。斜め上にボールをこすり上げるようにしてボールを順回転させます。

カットサービス(下回転サービス)
ラケットを持たない手のひらにボールをのせ、真上にほうり上げて(トス)、落ちてくるところをフラケットのボールをあてる面をななめ上向きにたもちつつ、ななめ下向きにスイングします。フォアハンド、バックハンドのいずれからでもサービスできます。

バックハンドサービスの場合には、ボールをトスするときに体を左にひねり、バックスイングします。ラケットをななめ下方向にスイングすることでボールに下回転を与えます。

ラケットにボールをあてる角度を変えたり、スイングの方向を変化させることで、横回転やななめ方向に回転を与えるサービスをすることもできます。これを変化球サービスといいます。

レシーブ
ドライブサーブをレシーブする際には、ラケットをややかぶせぎみにしてななめ上むきにスイングします。相手のボールに押されないように、しっかりふりぬきます。

カットサービスをレシーブする際には、ラケットをやや上むきにしてしっかりからだに引き寄せつつボールをのせるようにひじをのばすスイングします。

スマッシュ
高く浮いて返球されてきたボールは強打のチャンスでスマッシュといいます。ひじを曲げつつ、わきをしめてバックスイングし、上体をひねりつつラケットをかぶせぎみにしてすばやくスイングします。その際に左足に体重を乗せるようにうちこみます。

シェークハンドのバックハンドで強打する場合には、ラケットをもった側のひじを前におき、ボールをひきつけて体の正面であてます。このときからだが正面を向くようにします。ラケットを持つ側の手首をかえしつつ、ひじが伸びるようにうで全体を使いながら斜め上側にするどくスイングします。

卓球のゲームにはシングルスと、ふたりでチームを組むダブルスがあります。ダブルスでは交互にレシーブをします。

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