ドボルザークの交響曲第9番ホ短調「新世界より」についての説明です。
ドボルザークは、現在のチェコ(当時のボヘミア)の出身です。彼の作品には他に、ヴァイオリン協奏曲やユモレスクなどがあります。
この曲は、アメリカに移り住んだときの作品です。曲の中にアメリカの音楽の影響(黒人霊歌や民謡など)がみられます。この曲を「新世界より」とも呼ぶ理由もそこにあります。新世界とは、彼が移り住んだアメリカのことです。
この曲はオーケストラで演奏する交響曲です。全体が4つの楽章から構成されています。第1楽章と第4楽章は、ソナタ形式の曲です。一方、第2楽章と第3楽章は複合三部形式です。
この曲の中で第2楽章は、有名な部分でここの楽章は「家路」とも名付けられ、単独で演奏されることも多いです。ただしこの楽章は変二長調です。